SDA in 王滝100kmレースレポート

レース: SDA in 王滝
結果: 3位 
タイム: 4時間44分45秒
場所: 長野県王滝村
開催日時: 2013年5月26日
コースコンディション: 晴れ
レース距離: 100km
獲得標高: 約2400メートル
大会ウェブサイト:http://powersports.co.jp/sda/13_otaki_bike_5/index.htm

4週末連続で耐久レースに参戦したアメリカ遠征から帰国後に不覚にも体調を崩し、今大会のギリギリまで回復に時間がかかり、不安を残したままレース当日を迎えた。

しかし、体調管理ももちろんレースの一部。勝負に言い訳は一切通用しない。

レース当日朝、3時45分に起きて朝食を詰め込み、6時スタートまでに消化時間と栄養を身体のシステムに行きわたる時間を確保。

レース直前にニューハレ芥さんに膝テーピングと共に「ギュッ」と魂を込めてもらった。

TNF・マーティングウィングLTハイドレーションパックにスペシャルドリンクを装備。バックポケットにはパワーバージェルを入れたソフトフラスコを携帯。

東京に比べるとやはり王滝村の朝は寒い。スタート前はなるべく身体を冷やさないようにジャケットを着る。

ショーツのカラーパターンに合わせてエルゴンHA2グローブも左右非対称のカラーをチョイス。

今回は前年度のチャンピオンということで、レース安全祈願のお祓いを受ける代表役を引き受けた。気が引き締まり、レースへの士気が高まる。

今回は例年以上に強いレーサーが集まり、ハイレベルなレースが予想された。

ミスター王滝とも言える松本選手、世界を目指す武井選手、王滝ベテラン山中選手、MTBマラソン世界選手権代表の門田選手、エクステラ全日本チャンプの小笠原選手、BMCの國井選手、Jシリーズで活躍中の大渕選手など正に過去最高レベルともいえるメンバーが集結した。

スタート動画:https://www.facebook.com/photo.php?v=10151639106586151&set=vb.699726150&type=2&theater

レース展開として昨年同様に常に前をリードし、過去の自分を超えてニューコースレコードを作る イメージを頭の中でシミュレーションしていた。

先導車がいなくなり、オフロードに入ると真のレースが始まる。徐々にペースが上がり、登りにかかると武井選手が勢いよく集団から飛び抜けた。

着いていきたいが息がすでに乱れて足も思うように動かない。心拍の反応が鈍く、上げることができない。風邪の影響だろうか。しかし、そんなことを今考えても仕方がない。とにかく目の前に集中する。

悔しいが武井選手を見送り、山中選手、門田選手らと競り合いながら少しでもトップから遅れないように必死に登った。

最初の峠を越えるときには武井選手の姿は遥か彼方に。

山中選手と私で2番手パックを作り、お互いに刺激し合ってレースを進めた。

抜かれては着いていき、抜き返す。その繰り返しで緊張感のある楽しい展開を繰り広げた。

しかし、明らかに身体の反応が鈍く、辛い。

得意な下りで攻めることでフィットネスをごまかし、なんとか着いていっている感じだった。

下りで先行して、登りで追い抜かれるパターンが続いたが、王滝のコースは登板能力が鍵となる。結果、ごまかしも効かなくなり、山中選手にジワジワと離され始めてしまう。

山中選手の走りは昨年と比べるととても力強く、相当な鍛錬を積み上げてきたことが伺える。その勝負に応えられない自分に苛立ち、心底腹が立った。

引き離された後の精神的ショックの大きさはレーサーならわかると思うが、非常に辛く、そこからレースへのモチベーションをキープすることは至難の業だ。

追い打ちをかけるように途中でGPSが落ちてしまい、タイムとペース確認ができなくなってしまった。

気持ちが折れたら身体も折れる。

しかも、レースは半分を過ぎたくらい。

身体的な辛さに加え、ネガティブな思考が幾度となく頭の中によぎる。

そんな自分に何度も言い聞かせた。

前を向いて走り続けていれば勝てる可能性はゼロじゃない。

0.00001%かもしれないがチャンスはゼロじゃない。

ただ、諦めたらゼロになる。

サポートしてくれているみんな、応援してくれているみんなに胸を張れるような走りを最後まで貫きたい。

足が攣っても、鼻水、涎垂れ流して不格好でも前を向く。

ちんけなプライドもいらない。

今この瞬間にがむしゃらにベストを尽くす。

それが今の自分に残されたチョイス。

最後のチェックポイント通過時にトップとの絶望的な差を告げられたが、心は吹っ切れていた。それでも今の全力を出して前を追った。

42km・20kmカテゴリーのライダーの方々が励ましの声援を送ってくれた。息が上がりすぎてほとんど返事はできなかったが、とても嬉しくてエネルギーが再び充電された。感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。

最後の最後まで追い込んでフィニッシュのゲートへ向かった。

ゲートをくぐった時は悔しい気持ちが再びこみ上げてきてうなだれて下を向いてしまっていた。

心が折れなかったことでなんとか3位でフィニッシュに辿り着くことができた。

しかし、目標としていた王滝3連覇、コースレコード更新からは程遠い結果となってしまった。

TOP2は本当に強かった。自分の調整ミスにより、本領も発揮できず、彼らとぶつかりあえなかったことが本当に悔やまれる。

しかし、全ての要素を含めてのレースだ。

結果を受け入れて、ライバル達との談笑タイム。

全力を出し合った仲間たちとの間には不思議な繋がりを感じる。レース中に言葉は交わさないが、たくさん対話をしたような気がするのだ。お互いの本気をぶつけあっているからこそ感じるものなのだろう。

まずは気持ちを整理し、身体を完全に治して再スタートを切る。

辛く悔しい経験ほど乗り越えたときに強くなれるはずだ。

また勝利を手にしたい。純粋にそう思う。

たくさんのサポート、応援本当にありがとうございました!

レース機材

バイク: CANYON GRANDCANYON CF SLX 29
ドライブトレイン:SRAM XX1 (フロント32t)
フォーク: MAGURA TS8 SL 29
ブレーキ: MAGURA MT8
ステム/シートポスト/ハンドルバー: RITCHEYSuperlogic/TRAIL/WCSCarbon
ホイール: DT Swiss with Stan’s tubelesskit
タイヤ: Continental Race King 2.2(F)Race king 2.2(R) Protection
グリップ: Ergon GS1
グローブ: Ergon HA2
サイクルコンピューター:CycleOpsジュールGPS(サイクルコンピューター)
シューズ: North Wave Extreme
ペダル: Crank Brothers Eggbeater 11
サングラス: Adidas Eyewear Evil Eye Half Rim Pro L
ヘルメット: Cratoni
ボトルケージ: Topeak ShuttleCage CB
チェーンオイル:Finishline Ceramic Wet Lube

補給食:パワーバージェル&リカバリードリンクミックス、VESPAプロ
リカバリー:C3fit コンプレッションソックス
テーピング:ニューハレ

パーソナルスポンサー:

チムチムレーシング
スポーツクラブ ルネサンス
パワーバー
CycleOps:パワータップ、ジュールGPS(サイクルコンピューター)
C3フィット:コンプレッション
VESPA
NEW HALE:テーピング
HALO HEADBAND:ヘッドバンド

チームスポンサー:
Ergon
Topeak
Canyon
SRAM XX1
Magura
RitcheyBicycleComponents
ContinentalTires
DT Swiss
Primal Wear
Finish Line
Northwave Shoes 
Adidas Eyewear
Jagwire
FRS
Crank Brothers
Chamois Butt’r
Stan’s No Tubes
EPIC Action Cam 
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