グランド・ジャンクション・オフロード 40グランド レースレポート

開催日時:2013年9月1日 午前7時30分
40グランド結果プロメン: 11位
タイム: 3時間19分
レース距離: 40マイル (64キロ)
獲得標高: 6300フィート
場所:アメリカ・コロラド州・グランドジャンクション
コースコンディション: 晴れ
大会ウェブサイト:http://www.epicrides.com/index.php?contentCat=9
プロカテゴリー総額2万ドルという巨額の賞金が用意された今大会は、男女共に選りすぐりのプロ選手が集まった。

私にとっては今日がアメリカ遠征の最後のレース。締めくくりとして納得のいくレースをして日本へ帰りたい。

朝、5時起床。いつも通りに朝食と愛車の最終チェックを済ませる。

7時半スタートに合わせてウォームアップを始める。グランドジャンクションは砂漠気候。すでに半袖でも若干汗ばむほどの気温になっている。湿度もゼロに近いので今日のレース中の水分補給は死活問題だ。

この64キロコースはおそらく私のレース人生の中でもTOP3に入るほどの過酷なコースだ。ひたすら続くロックガーデン、点在する大きなドロップオフ、サンドセクション、超急勾配な登り、灼熱地獄などなど難関だらけだ。しかし、そのチャレンジこそがレーサー達を熱くさせるのも事実。これぞリアルなマウンテンバイクコースだ。そこに素晴らしい景観とライバルが加わることで最高のイベントとなる。

フルサスペンションが推奨コースだが、今回は諸事情によりハードテールでの挑戦となった。あらかじめ分かっていたことなので機材を言い訳にはせず、覚悟を決めていた。

少しでもハードなコースに対応するためにタイヤを普段のレースキングからアグレッシブなXキングに変え、サイズも太い2.4をチョイスした。あとは、私のスキル次第。この逆境を楽しんでいる自分がいて、とても良い精神状態だ。

金曜日のクリテリウムの5位の結果により、最前列のコールアップでスタートラインへ並んだ。

トレイルまではパトカーの先導でニュートラルスタート。トレイルに入る前から激しい先頭争いが始まる。

ヘリコプターまで出動していた。

数人前でスリップがあり、ブレーキを余儀なくされて20位前後でオフロードへ突入。心臓が飛び出るほどのハイペースで最初の登りを消化していく。ペースダウンするライダーをかわして抜いていくが、出遅れもあり、先頭集団からはすでにギャップができている。涎を垂れ流しなら必死にこぐがその差を詰めることができない。

上がり切れないまま、最初のテクニカルなシングルトラックへ。調子は徐々に上がり始め、どんどん前へ追いつくが、抜く場所がないので詰まってしまう。最初にスピードを上げられないことが私の弱点だ。

ダブルトラックへ出たところでできるだけ追い超して前を追う。

フルサスペンションに負けないほど、身体の動きでハードテールをカバーできている。地面から来る絶え間ない衝撃、巨大なロックセクションでの全身運動、全神経を張り巡らせてのライン選びで確実に体力は消耗しているが、身体の反応はとても良い。このまま持ってくれればまだまだ前を追える。

数ミリ単位でラインをミスしていつクラッシュしてもおかしくない状況。このライブ感とスリル感を思い切り楽しんでいる自分がいる。こんな非日常的な体験こそがレースの魅力でもある。

後半にかけてのキーセクションの13キロの登り。日陰一切なし、その上気温は40℃近くまで上がっている。肌はジリジリ焼け、ヘルメットからは汗がしたたり落ちる。

ハードテールの軽さの利を生かして、ここで一気に順位を詰める。あのレッドヴィル100で一桁台、10番台でフィニッシュしているライダー達に追いついた。今日の自分は良い。

長い登りを終えて、最後のテクニカルセクションへ入る。断崖絶壁のラインギリギリを攻める。まだ集中力は生きている。危険なセクションもたくさんの観客の応援で恐怖心もなく堂々とクリアーしていく。「YUKI!」という声をあちこちで聞いてすごく嬉しい。彼ら、彼女たちの声援にベストな走りで応えるのが私の仕事だ。最高のJOBだ。

あのJAMISのROTEM選手の背中がちらちら前に見える。腕も腰も麻痺し、内腿が半分攣っているが、関係ない。この良い流れを止めたくない。

追いつくにはフィニッシュまでの距離が短すぎるが、フィニッシュゲートをくぐる瞬間までレースは何が起こるかわからない。最後までベストを出し切ることが今やるべきことだ。

たくさんの歓声の中、フィニッシュゲートをくぐった。結果11位。

賞金は10位まで。あと一歩だっただけに悔しすぎる結果だが、金曜日のレースも含め、今まで勝ったことがない選手達よりも前の順位でフィニッシュしている快挙も事実。

「終わりではない、これからだ。」と思わせてくれるレースとなった。

7月後半から休みなくハードな連戦が続いたアメリカレース遠征も今大会で終了。

成長も確認できたが、それ以上に今は悔しい思いが強い。日本に帰ってもこの思いを決して忘れず、胸に刻み、目標に向かって更に上を目指します。

最後に、アメリカ遠征の機会を与えてくださったスポンサーの皆様、パートナー、家族、友人、応援してくれたすべての人たちに感謝したい。

本当にありがとうございました。

レース機材

バイク: CANYON GRANDCANYON CF SLX 29
ドライブトレイン:SRAM XX1 (フロント30t)
フォーク: MAGURA TS8 SL 29
ブレーキ: MAGURA MT8
ステム/シートポスト/ハンドルバー: RITCHEYSuperlogic/TRAIL/WCSCarbon
ホイール: DT Swiss 1450 29 with Stan’s tubelesskit
タイヤ: Continental X King 2.4(F)X king 2.4(R) Protection
グリップ: Ergon GS1
グローブ: Ergon HX2
サイクルコンピューター:CycleOpsジュールGPS(サイクルコンピューター)
シューズ: North Wave Extreme
ペダル: Crank Brothers Eggbeater 11
サングラス: adidas Eyewear Evil Eye Half Rim Pro L
ヘルメット: Limar
ボトルケージ: Topeak ShuttleCage CB
チェーンオイル:Finishline Ceramic Wet Lube

補給食:パワーバージェル&VESPAプロ
リカバリー:C3fit コンプレッションソックス
テーピング:ニューハレ

パーソナルスポンサー:

チムチムレーシング
スポーツクラブ ルネサンス
パワーバー
CycleOps:パワータップ、ジュールGPS(サイクルコンピューター)
C3フィット:コンプレッション
VESPA
NEW HALE:テーピング
HALO HEADBAND:ヘッドバンド

チームスポンサー:
Ergon
Topeak
Canyon
SRAM XX1
Magura
RitcheyBicycleComponents
ContinentalTires
DT Swiss
Primal Wear
Finish Line
Northwave Shoes 
Adidas Eyewear
Jagwire
Crank Brothers
Chamois Butt’r
Stan’s No Tubes
EPIC Action Cam 
Great Western Lodging