2014ザ・ノースフェイス・ヤックアタックレースレポート ステージ1

2014ザ・ノースフェイス・ヤックアタック レースレポート 

昨年、初挑戦したヤックアタックでは感染症によるドクターストップで無念の途中リタイヤ。今年は一年間抱えた悔しい思いを晴らすため、最高の形で完走することを目標にネパールへ再び戻ってきた。

体力的なトレーニングのみならず、今回は『感染症対策』も含めた食事管理もしっかりと。アスリートフードマイスターのSayakoによる食事記録は『はらぺこサイクルキッチン<8>ヒマラヤの過酷な山岳レース「ヤックアタック」へ再挑戦 カギは感染症に強い体づくり 』に記述してあります。

landing_yak

2014年3月3日
ステージ1:1位, 2時間16分47
距離:47.5
キロ
獲得標高:約950
メートル

グループライドで皆と談笑しながらスタート地点へと向かう。

リラックスしたネパールの雰囲気でスタート位置に付き、合図を待つ。

戦いの直前にして、「ついに2014年シーズンの初レースが始まる」という興奮と緊張感で心が昂ぶってくる。

ここまできたらあとは冬の間に積み上げたトレーニングの成果を出すのみ。

STG1

「一日一日思い切り出し切ろう。そして必ず完走する。」そう心に誓い、スタート合図と同時に思い切りペダルを踏みだした。

序盤からネパールライダー達が超ハイスピードで先頭をコントロール。ネパールナショナルチャンプのアジェイ選手が積極的に最初の長い登りセクションをリード。そこに一歩も引かずに付いて行く。

気付くとアジェイ選手、私、少し離れてカナダナショナルチャンプのコーリー選手の3人先頭パックとなった。

一つ目の登りのトップからは雪をかぶった荘厳なヒマラヤ山脈の美しい景色が望める。しかし、その景色に目を向けられるのも一瞬のみ。気を抜くとすぐに差を付けられてしまう。

登りの後はすぐさまテクニカルな急斜面のシングルトラックを下る。さすが地元アジェイ選手、綺麗にこなしていく。彼のラインをトレースするが、予期せぬ深い穴が点在して思うように攻められない。ここは安全を優先し、少し離れて下った。

平坦になったところで再び追いつき、お互いに先頭交代をしてペースを上げた。路面がすごく荒れてボコボコしていて身体へのダメージが大きい。限界ギリギリのペースだがとても良いレースをしていると実感。ライバルと高めあってこそレースだ。

平坦セクションを抜けるとフィニッシュラインまで続く長く急な登りが始まる。私達二人の後ろにはもう誰も見えない。ここからは一騎打ちだ。登り口の斜度のあるところで勝負をかけてペースアップ。徐々に引き離すことに成功。

このまま一気に引き離したいが限界を越えて追い込んでいるので差が思うように広がらない。もどかしい均衡状態がしばらく続く。照り返しも強くとても暑い。身体中から汗が噴き出る。

残り2キロくらいからアジェイ選手の姿が小さくなっていくことを確認。一瞬守りに入って気が緩みそうになるが、1分1秒のタイム差が重要になってくるのがステージレース。きっちり最後まで追い込んでタイム差をつけることが最終的な勝利へと繋がるのだ。

気を引き締め、再び立ちこぎでスピードを付けてフィニッシュへと追い込みなおした。

そのまま逃げ切り、ステージ1を優勝することができた。

↓本日のTOP3

STG1finish

©Ajay

2位に2分差を付けてGC(総合)でも1位スタートだ。

今シーズン初戦を優勝で飾ることができたことは純粋に嬉しく最高の気分だ。

しかしながらハードレースでワンデイレースと同等の疲労感があった。やはりレースの強度は半端ではない。これから残り7ステージを戦うには毎日いかに回復できるかが勝負となってくる。

フィットネスはできている。今日の勝利で手ごたえを十分に感じることができた。あとはコンディションを崩さないことだ。

今日の宿はナワコットのフェイマス・ファーム。山の上にあるとてもリラックスできる心地の良い場所だ。さて、明日のビッグステージに向けて早めに寝よう。

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 ステージ2レポートへ続く。