SDA in 王滝(春)レースレポート

レース: SDA in 王滝
開催日時:2014年5月25日 午前6時00分
結果:4位
レース距離:100キロ
場所:長野県王滝村
コースコンディション: 曇り/晴れ
大会ウェブサイト: http://www.powersports.co.jp/sda/

今年もやってきた。国内最大の長距離MTBレース「SDA in 王滝」。

長距離レーサーの私にとって王滝のタイトルはとても重要なもの。

長期の海外転戦から帰国して間もないが、遠征で成長した姿を皆に見せたい気持ちがあった。TOPEAK/ERGONブースは私の初バナーを含め、豪華なセットアップで今年は例年に比べても気合いは十分。

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補給プランも入念に行い、予想レース時間ぴったり分を用意。パワージェル6個(レモンライム)、ベスパハイパー2個、水を混ぜてフラスコ2本へ等分。ドリンクはGUのROCTANEをボトル1本と1L強をザ・ノースフェイスのマーティンウィングLT(ハイドレーションパック)へ。

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スタート直前にはNEW HALEのカスタムテーピング、「ニーダッシュ」を気合いと共に貼ってもらう。

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信頼のTOPEAKサポーター安達さんの最終バイクチェック。

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スタートラインに自信を持ち、安心して立つことができているのは多大なサポートのおかげだ。

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朝6時。100キロの戦いが始まった。

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先導車が消えるとパレード走行が終り、真のレースがスタートする。冷静に周りのライダーの様子を伺いながらペースを徐々にアップ。

最初の長い登りを先頭で引っ張り、ペースをコントロール。後ろには武井選手、山中選手、國井選手らが続く。

息が上がると近年悩まされている喘息(運動誘発性)の症状が出るが、数十分後には消えることが分かっている。すごく苦しいが早いうちにわざと出すことにしている。荒いやり方だが、これも経験での喘息との付き合い方だ。

そのため山中選手にリードを許してしまったが、なんとか堪えギリギリ視界に捉える位置を保った。山中選手の走りは気迫と力強さに溢れていた。第1チェックポイントで1分10秒差。

呼吸が徐々に楽になるのを感じる。そして、後半へかけてのペースアップと優勝のイメージに全神経を集中する。

ここからだ。

一気にペースアップしたい気持ちを抑え、少しずつ足に力を込める。まずはレースを振出しに戻してからだ。

しかし、ここで全く予想していなかった事態がダウンヒルセクションで起きた。

「バシュッ!!!」という音と共に前タイヤの中のシーラントが飛び散り、一瞬のうちに空気とコントロールを失い、リムに岩が当たる感覚が伝わってくる。

横の茂みに咄嗟にバイクを傾けることで大きな落車は回避した。

すぐさま、前輪を外す作業に取り掛かる。何か鋭利なものでサイドウォールが切れていた。

「パンクの一つくらいすぐに挽回できる。」

サイドカットが予想以上に大きいことに驚くが、今はとにかく落ち着いて修復するしかない。なんとか修復可能なカットに抑えてくれたプロテクションには感謝だ。

チューブに口で空気をできるところまで吹き込み、タイヤの内側に異物がないかをチェック、カットの周りをグローブでクリーニングの3つの作業を同時に行った。

この時3位につけていた國井選手が前を通過。「(追いついてくるのを)待ってますよ!」と励ましの声をかけてくれた。とても嬉しかった。早く復帰して良いレースをしたい。

修理セオリー通りにタイヤブートを穴に当てながらチューブを入れてCO2で空気を充填し、バイクに飛び乗り再スタートを切った。

調子良くダムの周りを駆け抜けて、追い上げモードにスイッチを入れる。そんな気持ちが乗ってきた矢先に前タイヤに出っ張りを発見。穴が大きすぎるせいか?!タイヤブートがずれてきてチューブがはみ出てきてしまっている。CO2もチューブも数に余裕が無いのでこのまま攻め続けるわけにはいかない。

「まだだ、まだ間に合う。この程度のタイムロスはすぐに取り返せる。」心の中で繰り返す。

再び修復作業を開始。空気をある程度残しつつタイヤレバーを頑張って入れ、チューブに穴を開けないようにタイヤを外してブートの位置を調節した。

どのくらいの時が経っているのだろう?噴き出る汗、震える指先、フラストレーションが募る。

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(レース後撮影)

また同じ状況を繰り返すのではないか、という不安を抱えたまま再スタート。

勢いよく追い上げてきた武井選手にも抜かれてしまい、順位は4位へ。

どこでリズムが狂ってしまったのか、前へ行きたい気持ちだけが先行して身体が付いてこない。補給食も胃に入って行かず戻したりもした。足も攣り、さらにはハチに脇腹を刺されるアクシデントもあり、試練が続く。

しかし、どんなに辛いことがあっても、格好悪くても折れかける心だけは決して受け入れてはいけない。この全ては乗り越えて強くなるためにある。それだけのことだ。

「辛かったからレースを投げました。」そんなことをしたら応援してくれている人たちに顔向けできない上、何よりこれから先自分を許せないだろう。

最後の20キロほどはスローモーションのようにスピードは乗らなかったけれど気持ちだけはレースを諦めなかった。しかし、その思いも私のただのエゴ。

結果4位。

王滝では過去最低の順位。

結果に過程は関係ない。それがプロとしてのレース。

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厳しい世界が故の人一倍の想い、覚悟、悔しさがあり、そして遣り甲斐を感じるのも事実。

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全てをひっくるめて今日の私は弱かった。

そして、上位3人は強かった。特にコースレコードで優勝した山中選手のパフォーマンスは素晴らしかった。

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レース後の発狂しそうなほどの悔しさと自分への怒り。

今はその想いとトコトン向き合い、次に何をすべきかを追求すること。

まだまだだ。

応援してくださった沢山の皆様、スポンサー様、ありがとうございました。

写真:©Sayako

レース機材

バイク: Canyon LUX CF29
ドライブトレイン:SRAM XX1 (フロント32t)
フォーク: MAGURA TS8 29
ブレーキ: MAGURA MT8
ステム/シートポスト/ハンドルバー: RITCHEYSuperlogic/TRAIL/WCSCarbon
ホイール: DT Swiss 29 Spline with Stan’s tubelesskit
タイヤ: Continental Race King 2.2 Protection
グリップ: Ergon GS1
グローブ: Ergon HX2
サイクルコンピューター:ジュールGPS(サイクルコンピューター)
シューズ: North Wave Extreme
ペダル: Crank Brothers Eggbeater 11
サングラス: Limar
ヘルメット: Limar

ボトルケージ: Topeak ShuttleCage CB
チェーンオイル:Finishline Ceramic Wet Lube

補給食:GU(ドリンク)パワーバージェル&VESPAプロ
リカバリー:C3fit コンプレッションソックス
テーピング:ニューハレ

パーソナルスポンサー:

スポーツクラブ ルネサンス
パワーバー
なでしこ健康生活
C3フィット:コンプレッション
VESPA
NEW HALE:テーピング
HALO HEADBAND:ヘッドバンド
Fujimoto Farm 弥之助蓮根
HIROKON FOODS INC.
パワータップ、ジュールGPS(サイクルコンピューター)

チームスポンサー:
Ergon
Topeak
Canyon
SRAM XX1
Magura
RitcheyBicycleComponents
ContinentalTires
DT Swiss
Primal Wear
Finish Line
Northwave Shoes 
Jagwire
Crank Brothers
Chamois Butt’r
Stan’s No Tubes
EPIC Action Cam