ENDURE LIFEボディジオメトリーフィットwithRETULレポート

先日、ENDURE LIFEにて、バイクフィットのプロフェッショナルの竹谷賢二さんと松田航介さんからボディジオメトリーフィットwithRETULを受けてきました。

来期への本格トレーニングがスタートする前のポジション、フォームの見直し、そして自分の身体とバイクに対する理解を深めることが目的。

CIMG0014

まずは、事前に提出した問診表を基に話し合い。競技の目標を明確にし、そこへ向かうためのバイクフィットの方向性も明確にします。レースやライディングスタイルによってもポジションは変化してきます。

私の目標は「MTBマラソンで世界のトップライダー」となることです。

そのためには強いメンタリティ、覚悟、過酷なトレーニングに耐えうる身体はもちろん必須。さらにMTBは機材スポーツという特製上、バイクフィットはものすごく重要となってきます。身体のサイズに合っていなかったり、チカラが逃げるようなポジションでいくらパワートレーニングを必死に頑張っても結果、頭打ちをしたり、故障を引き起こす可能性が大きくあります。

せっかくのトレーニングを無駄にせず、最大限活かすためにもバイクフィットをしっかりと行うことはすごく重要で、本格トレーニングを始める前の今の時期に見直しを行うことが鍵となってきます。

次は身体の柔軟性、クセ、左右の違い、コアの強さなどを入念にチェック。

CIMG0238

CIMG0040

このチェックで「バイク用」のコアが弱いことが発覚。腹筋の数をこなせたり、アブローラーができたりはしますがバイクの上でフォームをキープできるコアができていないと意味がないですよね~(汗。

首が前に出て、猫背の姿勢、骨盤に回旋のズレはカイロプラクターで指摘はされましたが、一番の問題はこの回旋のズレ。これが私がライドで感じている違和感の一番の原因となっているのです。真っ直ぐ立っているつもりでも右肩が下がり、右足が外側に開き、後ろに下がっていました。実際サドルに座っても右がサドルから落ちている現象が起きています。フィット中にもこの旋回が原因で下肢の違和感とズレを引き起こしていました。

この入念なコンサルタントと身体チェックを参考にして実際のバイクフィットが始まりました。

ロードバイク S、Mサイズ・シクロクロス・MTB ハードテイル・MTBフルサスペンションの5台をフィットしてもらいました。

CIMG9991

私はロードバイクは全くと言って良いほど乗りません。ロードバイクのフィットは必要なのか?という疑問はあったのですが、バイクフィットの数値の基本として捉えることに納得しました。

路面の変化やバイク上での動きが最も少ないロードバイクで基本のポジションを確立し、路面と身体の動きが増していくシクロクロス、そして動きが最も多いマウンテンバイクへと応用させていくという考えです。迷いが生じたり、違和感を感じたときに戻る基本位置を決めておくと分かり易いですよね。

ロードバイクでのフィットでの最初のアドバイスは意識とフォームの改善。フィット前の私のポジションは、いわゆる前乗りで、骨盤が立って、上体が立っているポジション。簡単に言うとこのポジションだと踏み込むチカラが大きくなるほど反発のチカラを上体で抑えることが難しくなってきます。早速、このチカラを上体で受けて抑え易いポジションとフォームを作っていき、その変化を実感していきました。

CIMG0208

具体的な変化はサドルを高くし、後方へ動かしました。ステム角度も下げ、前へ伸びました。自然と臀筋の伸びも感じ、大きい筋肉群を使う意識がしやすくなりました。上半身と下半身のチカラを伝えて繋ぐ適正な上体フォームをキープするコアの筋群の重要性も感じました。ただ、こいでいると無意識に身体についた「クセ」は出てきます。私の場合は腕がつっぱり、上体が立ってきてしまい、踏んだチカラが上へ逃げていく状態が生まれます。今まではそれでも必死に踏み続けていましたが、目標のためには1ワットも無駄にはしたくありません。意識を忘れず、地道に時間をかけて改善していきます。

ロードバイクで基本ポジションを確立した次は動きが多くなるシクロクロスに応用。悪路で絶え間なく行う抜重の動きを考慮するとロードポジションは向きません。特に上半身とリーチ。若干、サドルを前に出したり、ステムを短くして股関節、お腹周りに余裕を持たせて動きやすいポジションを探していきました。

CIMG0209 CIMG0194

RETULは乗車したままダイヤルを回すだけで正確にポジション変化をさせられるので瞬時にその違いを体感することができます。時には思いきり変えたりしてアイデアを得たりすることがきるので考えの幅も広がりました。すごいマシーンです!

ロードで確立したサドル位置は変化させることなく、悪路に対応できるハンドルバー位置と、上半身をかぶせる意識ができる位置のバランスを見つけてポジションを決めていきました。ロードと比べると若干サドルを前に出し、ステムが10㎜短くなりました。

そして、最後は私のメインバイクのMTB。バイク上での動きが一番大きく多いMTB。パワーの出しやすさを実感したロードとシクロクロスのサドル位置はできるだけキープし、抜重し易い位置を探っていきます。ハンドル位置の微妙な変化で腕に力が入りやすくなってしまったり、臀筋の伸びを感じにくくなったり、試行錯誤を繰り返しました。結果は、ハンドリングがしやすい現状のステムとハンドルバーをキープし、シクロクロスのサドルポジションで位置を決めました。ハンドルバーが広いので状況に応じて手の置く位置を変化させたりすることもできます。テクニカルな下りではハンドルバーを端まで思い切り使えるという判断です。

CIMG0217 CIMG0215

ポジションはほぼ確立されていったのですが、前述した私の骨盤の廻旋から来る左右差(膝のブレ)の修正が一番の課題でした。

シムなどの物理的な修正も試しましたが、骨盤のズレを助長させる可能性もあるのでできる限り身体を治していくという方向性となりました。

驚いたことに片足ぺダリングだとブレが少ないことがわかったので、その意識で両足ペダルすることである程度改善が見られました。強く踏めば踏むほどブレと筋肉の力みが大きくなることも分かりました。特にFTP値以上の強度で大きくブレ出ます。これも「クセ」の一部と思われるので、骨盤の矯正と並行して意識をしたぺダリングで地道に改善していきます。

以上、5台分のバイクフィットを丸一日かけてじ~~~~~~っくり行いました。8時から17時まで休憩なしの正に「エンデュランス」フィッティングw

竹谷さんと松田さんのプロ意識には脱帽です。知識とスキルはもちろんですが、その「妥協は一切ない」フィッティングに感銘を受けました。一見見逃しそうな些細なことでも徹底的に解明するまでやります。本気に本気で応えてくれることでどんどん深層に入っていくことができました。

お陰様でとてもスペシャルな時間を過ごせました。

ありがとうございました!

CIMG0244

この素晴らしい「フィッティング」といろいろな「気付き」を活かすためにはこれからが一番重要です。自分次第です。

12月はこの新しいポジションを身体に覚えこませていき、そこから感じたフィードバックで書き出していき、まとめていきたいと思います。

1月からは本格的なトレーニングも始まります。来期へ向けて自分のパフォーマンスがどう変化していくのか今から楽しみで仕方ありません!

IMG_7141

 

写真提供:Sayako