UCI MTBマラソン世界選手権レポート

レース: UCI MTBマラソン世界選手権           開催日時:2015年6月27日
結果:82位
距離:87キロ
獲得標高:4700メートル
場所:イタリア ドロミテ
大会ウェブサイト:http://www.sellarondahero.com/en/race/sellaronda-hero-marathon

前半シーズンの山場となる今大会。1か月前に肺炎を患ったのは予定外だったが、回復後はそれを言い訳にせず、ピークを持ってこられるように生活すべてを懸けて世界選手権のために過ごした。日の丸を背負って戦うという意味は私にとって非常に大きい。

コースは87キロで獲得標高4700メートル登るモンスターコース。現地入りしてからは標高順応、試走を重ねてギヤ選択、装備、補給プランを入念に行った。

スタートのコールアップは150人中120番目。不利なスタート位置ではあるが、気持ちは落ち着いて程よい緊張と興奮感がある良い精神状態で並ぶことができた。

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©Hiroshi Kiyama

スタートからいきなりのハイペース。さすが世界各国の代表選手が集まっているだけのことがある。

後ろを見ると数人しかいない。一瞬焦ったがしばらくすると飛ばし過ぎた選手達が遅れ始め、自分のペースで順位を徐々に上げていった。

このコースはとにかく登る。足を着きたくなるような斜度の坂が延々と続く。周りが押して歩いているところを必死に乗車して気持ちを上げていく。順位は理想とはかけ離れているが足の調子は悪くない。やってきたことは間違っていない。

前半は周囲のペースが合う選手達と刺激し合いながらレースを進めることができた。

しかし、ラスト30キロあたりから前へ行きたい気持ちとは裏腹に次第にペースダウン。足に力が入らず、斜度に耐えるだけの走りしかできない。肺炎後の練習が足りなかったのか?持久力が落ちているのか?ネガティブな気持ちが押し寄せてくる。心の葛藤は身体的苦痛と同等以上にきつい。しかし、それを受け入れることは絶対にしてはいけない。心が折れると身体も一気に動かなくなるからだ。

親友・ライバルであるカナダのナショナルチャンピオン、コーリー・ウォレス選手がすぐ前に見える。彼の背中に少しでも追いつくようにペダルをこいだ。一向に差が詰まらない。彼も必死に追い込んでいる証拠だ。そう考えると勇気をもらうことができた。

「最後までベストを尽くすこと。」それが今できる私の唯一つの仕事。フィニッシュ後ぶっ倒れてもいい。

しかし、ガムシャラになるだけでは順位を落とすだけ。自分の得意なセクションと苦手なセクションで強弱を付けて1つでも順位を上げることを考えた。得意なテクニカルなセクションでは多少リスクを取っても周囲から抜け出した。

アタックをかけてグループの先頭で最後のシングルトラックへ入った。フィニッシュまで攣っている足を奮い立たせて無理やりダンシングで最後のチカラを振り絞った。筋線維がブチブチ切れていくのがわかるほどだった。

フラフラになりながら沢山のギャラリーに迎えられてフィニッシュゲートをくぐった。

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©Hiroshi Kiyama

結果、82位。

ぐうの音も出ないほどコテンパンにされた。去年の南アフリカで開催された世界選手権とは桁違いのレベルだった。やはりヨーロッパ開催はレベルが高く、その厳しさを肌で思い知らされた。

優勝は圧倒的な強さでチームメートのアルバン・ラカタ選手(オーストリア)。

昨年、世界選手権を51位で終えたときに、更に上を目指すと誓い、何をすべきかを熟考して努力を重ねてきた。今回は肺炎後ということもあったが、出走した以上それは言い訳にできない。非常に厳しい結果だ。

しかし、今純粋に思う気持ちは「まだまだ挑戦したい!」「まだまだできる!」。

この気持ちは大事にしたい。そして、一緒に戦ってくれている家族、コーチ、サポーターの皆も同じ気持ちでいてくれる。感謝してもしきれない。ありがとう。

シーズン後半もまだまだビッグレースは続く。落ち込んでいる暇はない。

今回の経験は真摯に受け止め、明日からのトレーニングに活かしていきたい。

沢山の応援、サポートありがとうございました!

レース機材:

バイク: Canyon Grand Canyon CF SLX チームエディション
ドライブトレイン:SRAM XX1(28t)
タイヤ: Continental Race King 2.2 Protection
グリップ: Ergon GS1
グローブ: Ergon HX2
ペダル: Crank Brothers Eggbeater 11
サングラス: Limar
ヘルメット: Limar

ボトルケージ: Topeak ShuttleCage CB
チェーンオイル:Finishline Ceramic Wet Lube

補給食:GU(ドリンク)パワーバージェル&VESPAプロSayako’s Kitchen
リカバリー:C3fit コンプレッションソックス
テーピング:ニューハレ

パーソナルスポンサー:
NEW HALE:テーピング
自転車コーキ屋
Peaks Coaching Group Japan
VESPA
パワーバー
THE NORTH FACE
C3フィット
なでしこ健康生活・生きている玄米
ヒロコンフーズ
VITAMIX
HALO HEADBAND:ヘッドバンド
オルタナティブバイシクルズ
民宿 藤屋(王滝村)
スポーツクラブ ルネサンス

チームスポンサー:
Ergon
Topeak
Canyon
SRAM XX1
ContinentalTires
Primal Wear
Finish Line
Crank Brothers
Chamois Butt’r
Stan’s No Tubes