レース: シングルスピード世界選手権
開催日時: 2015年10月12日
結果: 総合6位(のはずだけれど公式はなぜか5位)邦人1位
ギヤ比:32−18
距離: 約30キロ
タイム: 2時間01分20秒
獲得標高: 約1300メートル
レース中平均標高: 881メートル(最高地点1262メートル)
最低気温: 9℃
最高気温: 12℃
場所: 長野県白馬岩岳
大会ウェブサイト: http://sswc2015.jp/jp/index.html
SSWC2015JAPAN!シングルスピード世界選手権がなんと!我が日本国で開催された。
世界中からSSライダーが集結し、日本のMTB史上に未来永劫残るだろう超ビッグイベントとなった。
約350人の参加者中約150人が外国人選手だと聞きました。大半は日本初来日、私の海外の友人も多数参加してくれました。
2年越しでの日本開催の招致に尽力した実行委員会の方々の努力には脱帽。これもSS世界選手権に出場し続けて日本をアピールをしてくれたおかげ。心から感謝。
私は日本のMTBアンバサダーとして参加。恐れ多くも歴代のSS世界チャンピオンやMTBレジェンドライダーと並んで前夜祭での開会式の鏡開き!
人生初体験!
彫り師の初代正志さんのライブパフォーマンスと太鼓ライブのコラボ!
ジャパニーズな雰囲気で会場は大盛り上がり。
作品はオークションで1200ドル?!で落札。全額長野の震災復興チャリティーへ寄付。
そして、レース当日。。。
夜から強い雨が降り始め、コースも超泥コンディションに激変。
しかし、奇跡的にスタート時間には雨が止み、会場の盛り上がりは最高潮に!
私もアンバサダーとして大会を盛り上げるために一肌?!脱ぎました。
妻のSAYAKOのプロデュースでミニスカポリスに変装!
仮装はシングルスピード文化の一つ。ここでは普通のレーサージャージが逆に浮いてしまいますw
いかに目立って、楽しめるか、それもSS(シングルスピード)の醍醐味。
Mさんと偶然ミニスカポリス姉妹?!
スタート前からすでに楽しみすぎているがレースはこれから。
レースはレマン式のスタートでバイクを置いたところまでランニング。自分のバイクを見つけ出してそこから真のレースがスタート。
スタートの様子の動画はここから↓一見なんの大会だかわからない?!
https://www.facebook.com/sayako.munakata/videos/848259821954784/
スタートを待っている間にスタッフ?!の人たちがバイクの場所を入れ替えたり、積み上げたりしているのでもう大混乱。しかし、誰も怒らないのがSS(笑)。
その様子↓
https://www.facebook.com/sayako.munakata/videos/848261328621300/
(動画撮影:Sayako)
バイクに乗ってからはどんな仮装をしていても皆真剣そのもの。
おちゃらけて見えるが、コースは世界屈指のハードコース。
そこをギア変速がないシングルスピードでレースするのだからこれまたとんでもない。しかし、シンプルだからこそ魅力的で奥が深い世界がそこにはある。
さらに当日は、ただでさえきついところに降り続いた雨で泥々、非常に滑りやすく、かなり過酷なものに変化。真剣に乗らないと完走も難しいほど。
しかし、ファンサービスは忘れずに!
©唐沢さん
最初の登りは勾配がきつく、距離も長く、登頂まで30分くらいかかる。
私のギヤ比は32−18。はっきり言ってこのコースにはかなり重い設定。
シングルスピードは変速ができないのでギヤ比選択はシビア。
他のトップ選手はもう少し軽いギヤ比に設定していたが、
あえて自分の足を信じて「男」ギヤを選択。格好は「男」ではないですが(笑。
このギア比を踏み倒せれば優勝できる、と信じて自分の限界へチャレンジした。
序盤はトップが見える位置取りをしていたが、厳しい登りの途中でギヤを回しきれなくなり、ペースダウン。回転数は30以下まで下がり、まっすぐこぐのがやっと。自分の攻め過ぎた選択が裏目に出たが、諦めず追い込み続けた。
筋繊維がブチブチ切れて絶叫しているが聞こえないふりをして必死にこぐ。
しかし、カメラの前では必死にチャーミングな笑顔を作る。
楽しく激しいダウンヒルを猛スピードで下る。
一瞬のミスで大転倒となるテクニカルなコースだ。
ここでまさかの重要な小道具のロングヘアーのウィッグが外れてしまう。
さらに後ろにウィッグが垂れたところで後輪に絡まり、スライドしながらまさかのクラッシュ。
普通のレースではあり得ないアクシデント。
笑いながらなんとか絡まりを取ってレースを再開。
ウィッグは捨てるわけにもいかないのでとりあえずパンツの後ろに押し込んでキープ。
3周目に入るところでSS名物のショートカットゲーム。
ゲーム内容は梅干しを食べ、種をタライの中にうまく入れることができたら一つ激坂を飛ばすことができるのだ。すでに足がプルプルの小鹿状態の自分にとって、これは絶対に失敗できないゲームだ。
ふん!
結果、見事成功!もう余計な坂を登るだけの力は残っていなかったので命拾い。心底喜んでいるこの表情。
走りも遊びも本気。
運営陣がこのコアな部分をよ〜く理解しているからこそできる絶妙な趣向。
素晴らしすぎる。
2周目の選手達を追い抜いていく。
よくこの格好でここまでこいできたな・・・。
と思わせる気合の入った仮装の方々が多数。
MTBが心底好きで、真剣に遊んでいる。
みなさん最高!
レース終盤は重すぎるギヤ比で足の限界は到に過ぎ、ふにゃふにゃのこんにゃく状態。
そんな中でも笑顔が溢れるのは観客と他選手のおかげ。
レース結果は6位。トップ5は全て外国人。
悔しいですが自分の選択で攻めた結果だったので受け止めます。
しかし、死ぬほどきつかったのにこれほど笑顔になれるレースは他にあるでしょうか?
後輪に絡まったせいか、髪にいろいろ付いているw
かの有名なスク水君とゴール後のセクシーツーショット。
アメリカでもよくバトルするカールとピーターと。こう見えて左のカールはGIANTの超有名なファクトリープロライダーw
大会MCのシンゴさんと!最高の時間をありがとうございました!
もうなにがなんだか(笑
「楽しむ」ということを改めて教えてくれたイベント。
結果
優勝はアンガス(男)とエイミー(女)。おめでとう!
ちなみに男女優勝者は共にタトゥーを入れるのがSSWCの伝統行事。ちなみにレース終了後すぐに彫っていました。
閉会式でのレースディレクターの北澤さんのスピーチしびれました。
「MTBを、SSを始めていなかったら、
こんなにたくさんの仲間ができなかっただろう、
こんなにたくさんのビールも飲まなかっただろう。」とおっしゃっていました。
これには激しく同意。
SSWCでもまたたくさんの素晴らしい新たな出会い、つながりができました。
過去最高のSSWCという意見も多数。
今世界大会を実現、そして最高の運営をしてくれた全てのスタッフ、ボランティアの皆さん本当にありがとうございました!そして、お疲れさまでした!最高の2日間でした!
可愛いと言われたり、女性に間違えられたり、ちょっと嬉し恥ずかしな1日でした。女装はまらないように気をつけなければw
写真(©表記がない写真): Sayako Ikeda
レース機材:
バイク: Canyon Grand Canyon CF 29 チームエディション
ドライブトレイン:SRAM XX1(32t), Endless Bike Cog (18t) and Fibonacci spacer
タイヤ: Continental X King 2.2 Protection: 前後20PSI
グリップ: Ergon GS1
グローブ: Ergon HX2
ペダル: Crank Brothers Eggbeater 11
ヘルメット: Limar
コスチューム:ミスカポリス、メークアップ by Sayako Ikeda
ボトルケージ: Topeak ShuttleCage CB
チェーンオイル:Finishline CeramicWet Lube
補給食:GU、パワーバージェル&VESPAプロ、Sayako’s Kitchen
リカバリー:C3fit コンプレッションソックス
テーピング:ニューハレ
パーソナルスポンサー:
NEW HALE:テーピング
自転車コーキ屋
Peaks Coaching Group Japan
VESPA
パワーバー
THE NORTH FACE
C3フィット
なでしこ健康生活・生きている玄米
ヒロコンフーズ
VITAMIX
HALO HEADBAND:ヘッドバンド
オルタナティブバイシクルズ
民宿 藤屋(王滝村)
百草丸 日野製薬(株)
スポーツクラブ ルネサンス
チームスポンサー:
Ergon
Topeak
Canyon
SRAM XX1
ContinentalTires
Primal Wear
Finish Line
Crank Brothers
Chamois Butt’r
Stan’s No Tubes