OldMutual JoBerg2C南アフリカレースレポート

大会名:Old Mutual JoBerg2C(オールドミューチュアル・ジョーバーグトゥーシー)
開催地:南アフリカ・ヨハネスブルグ〜スコットブルグ
開催日時:2016年4月22日〜30日(9日間9ステージ)
総距離:900キロ
総獲得標高:13,266メートル
参加レーサー:約800人
参加国の数:31カ国
国際レーサー数:113人
最高標高地点:1,844メートル
大会ウェブサイト:http://joberg2c.co.za
レースパートナー:ソーニャ・ルーニー選手
結果:ミックスカテゴリー総合4位(http://joberg2c.co.za/ride-details/the-results/
ST1:NA
ST2:3位
ST3:4位
ST4:4位
ST5:4位
ST6:4位
ST7:4位
ST8:3位
ST9:5位

今年最初の海外ビッグレース。今年で7周年、南アフリカ最長のMTBステージレース『ジョーバーグ2C』。9日間でヨハネスブルグから海岸(スコットバーグ)までの900キロを走破する。

このレースの期間だけ開放される保護地域や農場、4つの郡を通過、南アフリカをほぼ斜めに横断する壮大でダイナミックなレースコース。

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©Chris Westgarth-Taylor

さらに、このレースは通過する地域と学校と密着し、基金を募り、子供達への図書館を建てたり、教材をドネーションしたり、様々なチャリティーイベントも行っている。地域の子供達はボランティアでレーサーたちのバイクウォッシュをしたり、チェーンオイルを塗ったり、イベントに積極的に参加し、サイクルスポーツを生で感じ、国際交流を経験できる。

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今年は31カ国からレーサーが集まった。ちなみに日本人は私一人。

私が親友のソーニャ・ルーニー選手(MTB24時間ソロ女性世界チャンピオン)とエントリーした男女ミックスのプロカテゴリーは最も競争が激しく、ほぼ毎日順位が入れ替わるほどの緊迫したバトルを繰り広げた。

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初日の116キロステージはニュートラルで順位は付かないという興味深い設定。足慣らしと他のレーサーたちと交流するには絶好の機会だ。

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二日目からが真のレースがスタート。

ミックスカテゴリーは私たちにとって初体験。経験のあるチームを観察しながら作戦を学びながらレースを進めた。男性ライダーが工具やスペアパーツ、補給を持ち、風除けになり、登り坂では後ろから押したり、アシスト役に徹する。

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©Chris Westgarth-Taylor

だからといって女性ライダーは楽をできるわけではない。むしろ女性ライダーは常に追い込まなくてはいけないので休みどころがなく、男性以上に頑張らなくてはならない。

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©Chris Westgarth-Taylor

このレースは距離が長いため、トレイルよりもダートロードが大半を占め、未舗装路でありながらもロードレース的な展開とフィットネスも要求される。

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©Chris Westgarth-Taylor

大半のトップ選手たちはプロレベルのロードレーサー。ハイスピードで始まる集団のレース展開に苦しめられた。私たちの最大の武器はテクニカルなトレイルでのスキル。テクニカルなセクションで果敢に攻めて表彰台スポットを狙った。

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©Chris Westgarth-Taylor

毎日をワンデーレースかのように追い込み、次の日への余力を残すことは考えず、一日一日を全力で戦った。それほどに勝ちにハングリーに攻め続けた。しかしながら3−4位を争う展開が続く。4位が定位置となり、総合での表彰台が遠のいていく。

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©Chris Westgarth-Taylor

写真は今大会名物の水上に特設されるシングルトラックブリッッジ。湖、海岸、深い川などを渡る時に使用される。ゆっくり行くと後輪が沈んでいき、橋自体も動くので意外とテクニックと度胸が試される。落ちるライダーも続出。このスリル感と水上を走るかのような爽快感がたまらない。

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©Chris Westgarth-Taylor

ソーニャも毎レース後、立ち上がるのが困難なほどに出し尽くしている。

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©Chris Westgarth-Taylor

レース中の疲労以外にも、激しい寒暖差(朝晩で差が30℃の日も!)、テント生活などで体力は削られる。

レース後半では、ソーニャを押すたびに「私がトップの女性くらいにもっと強ければ!ごめん!」と謝ってくる。

私は、「謝るな!うちらは今のベストを尽くしている!これ以上ないくらいに頑張っているのは一番わかっているから!むしろ俺がもっと押す力が強ければ!すまん!」といった感じでお互い励ましあい、ポジティブに前を向いて走った。

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©Chris Westgarth-Taylor

そして、勝ちに対して絶対に諦めなかった。レースは最後の最後まで何が起きるかわからない。

とても辛い展開ではあったがチームワークは日を追うごとに向上し、後半戦では先頭集団に留まる時間帯が長くなった。そして、テクニカルなセクションも増えてきたおかげで自分たちの強みが生きてきた。

ステージ8ではついに3位となり表彰台スポットを再びゲットした。

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九日目のフィニッシュゲートをくぐる最後の最後までベストを尽くしたが、最終の総合結果は4位。

出し切った充実感はあるが、表彰台の3位と4位の差は天と地の差ほどある。特にプロである二人にとってこれほどの悔しさはない。

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©Chris Westgarth-Taylor

表彰台へ上がるライバル達を心から賞賛したが、二人で死ぬほど悔しがった。

とても辛いが、二人とも同じ気持ちだったことはとても心強い。

それほどまでに同じ意識で共に真剣に戦った証拠。彼女とチームを組み、9日間戦えたことを心から誇りに思う。

この悔しい気持ちがあるうちは確実に強くなれる。そして、必ず次に繋がる。

初めて経験するミックスでここまで戦えたことも大きな収穫。この新しいカテゴリーにMTBの新たな可能性も感じた。南アフリカではソロよりもミックスやデュオカテゴリーの方がプロとして格式が高いことも今回初めて知った。

世界は広い。まだまだ知らないことだらけだ。だからこそもっともっと世界を旅し、走り、成長したい。

たくさんの応援とサポートありがとうございました!

次のレースは、5月22日長野県王滝村で開催される日本最大の長距離MTBレース『SDA in 王滝』100kmを予定しております。

引き続きよろしくお願いします!

今大会スポンサー紹介:今まで参加したレースの中で最も運営力を感じるほど、各スポンサーによるサービスが充実していた。過去にこれほどまでの手厚いサポートは見たことがない

  • メインスポンサー:ファイナンシャルプランナーOld Mutual
  • Pyga Bike:メカニック
  • Avisレンタル:レーサーたちのバッグやテントなどを運搬。
  • Seattle CoffeeCompany:は毎日無料で最高のコーヒーを淹れてくれる。カップのゴミを出さないために一人一個大会マグをもらい、それを持っていくと毎日入れてくれる素晴らしいシステムを提供。
  • Karan Beef:高品質ビーフを食事で提供
  • Subaru:大会運営の移動を担当
  • Miele:無料ランドリーサービス(これは非常に珍しく嬉しい!)
  • aQuelle:ミネラルウォーターをサービス
  • N3TC:サポーターやレースの家族の移動を担当。トレイルの整備も担当。
  • Amped.co.za:選手のGPSなどの電子機器用のチャージャーをサービス。
  • Telkom:レース村でWiFiをサービス。
  • City Lodge:ベテラン、マスター、タンデムカテゴリーの賞金をサポート
  • Lanham-Love attorneys:男女ミックスカテゴリーの賞金をサポート

ハイライトビデオの紹介:毎晩ディナー時にその日のハイライトビデオを皆で鑑賞。その手際の良さとクオリティは圧巻。他にも数え切れない良い写真もウェブサイトに掲載されています。

一日目ハイライトビデオ:https://www.youtube.com/watch?v=_g5ajNOWOwU
二日目ハイライトビデオ:https://www.youtube.com/watch?v=Ddxz36nJNxw
三日目ハイライトビデオ:https://www.youtube.com/watch?v=5nXa7-jA7F0
四日目ハイライトビデオ:https://www.youtube.com/watch?v=V3igZIGA0QU
五日目ハイライトビデオ:https://www.youtube.com/watch?v=CohKelZSrAo
六日目ハイライトビデオ:https://www.youtube.com/watch?v=Efokc7AlEfo
七日目ハイライトビデオ:https://www.youtube.com/watch?v=7icFgoj-o5Q
八日目ハイライトビデオ:https://www.youtube.com/watch?v=CohKelZSrAo
九日目ハイライトビデオ:https://www.youtube.com/watch?v=3eqbFdEEYmo

各ステージプロフィル概要:
ST1:116キロ、867mアップ、855mダウン
ST2:93キロ、916mダウン、1001mアップ
ST3:122キロ、1082mダウン、1118mアップ
ST4:93キロ、1706mダウン、1100mアップ
ST5:122キロ、1757mダウン、2241mアップ
ST6:98キロ、1997mダウン、2022mアップ
ST7:82キロ、1356mダウン、914mアップ
ST8:99キロ、2163mダウン、1705mアップ
ST9:84キロ、1551mダウン、854mアップ

レース機材

バイク: Canyon LUX CF 29 チームエディション

ドライブトレイン:SRAM XX1, 32T

タイヤ: Continental X King 2.4 Protection: 前後20PSI

グリップ: Ergon GS1

グローブ: Ergon HX2

ペダル: Crank Brothers Eggbeater 11

ヘルメット: Limar

ボトルケージ: Topeak ShuttleCage CB

チェーンオイル:Finishline CeramicWet Lube

補給食:GUパワーバージェル&VESPAプロSayako’s Kitchen

リカバリー:C3fit コンプレッションソックス

テーピング:ニューハレ

パーソナルスポンサー:

NEW HALE:テーピング

自転車コーキ屋

Peaks Coaching Group Japan

VESPA

パワーバー

THE NORTH FACE

C3フィット

なでしこ健康生活・生きている玄米

ヒロコンフーズ

VITAMIX

HALO HEADBAND:ヘッドバンド

オルタナティブバイシクルズ

民宿 藤屋(王滝村)

百草丸 日野製薬(株)

スポーツクラブ ルネサンス

チームスポンサー:

Ergon

Topeak

Canyon

SRAM XX1ContinentalTires

Primal Wear

Finish Line

Crank Brothers

Chamois Butt’r

Stan’s No Tubes