SDA in 王滝120kmレースレポート

大会名:セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝 120km
大会ウェブサイトhttp://www.powersports.co.jp/sda/
開催地:長野県王滝村
開催日時:2016年9月18日
距離:約113.8キロ(メーター読み)
天候:大雨
気温:11〜15℃
結果総合2位
タイム:5時間59分09秒
TSS:367
エネルギー量:4,147kJ
レースデータ(STRAVA):https://www.strava.com/activities/716011786 (獲得標高と距離が悪天候のせいか正確でないと思われます。)

春と秋に行われる国内最大のMTB長距離レース「SDA in 王滝」。特に秋大会の120kmは日本一の長距離レーサーを決めるにふさわしいレースとも言えるビッグレースだ。

昨年の秋、今年の春と優勝と来ているので3連覇とコースレコードを目標に今大会に臨んだ。

大会前夜から激しく雨が降り始め、その雨脚は当日も弱まることはなかった。

朝3時起床。朝食内容は、差し入れでいただいたスペルト小麦100%のパン約一斤にココナッツオイルと日本みつばちの生蜂蜜をたっぷり塗ったもの、バナナ一本、プラントベース+赤ビーツドリンク、梅干し1個。とても美味しいのでエネルギーだけでなく、テンションも上がる。3時半には食べ終わり、少し横になり消化にエネルギーを促す。

朝まで防寒・雨対策は迷ったが、当初予定した通りにウォームアップオイル、レインジェル、コンプレッションアームカバーで対応することを決断。まず、アップオイルをほぼ全身に塗りこみ、レインジェルを頭、腕と足の前部、そしてお腹周りにたっぷりと塗りこみ防水の膜で冷やしたくないところをコーティング。会場に着いてからは靴、グローブ、ジャージにもレインジェルを塗りこんだ。

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スタートの安全祈願式では前年の秋大会優勝者として前へ。この悪天候でコースも荒れていることが容易に予想できるので、出走者全員が安全に無事ゴールできることを御嶽山へ向かって心から祈願した。

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降りしきる雨の中、気負いも無く、むしろこの今から始まる未知のアドベンチャーとライバル達との戦いをワクワクする気持ちでスタートした。

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ニュートラルスタート区間を経て、本格的なレースがスタート。

周りではペースアップなどがあったが淡々と自分のペースで徐々にペダルに込める力を上げていった。先頭に出てからもスピードはできるだけ緩めず、後続を今のうちに引き離すために限界は超えない程度に追い込みつつ登り続けた。

最初の登りですでに私と宮津選手の二人に絞られ、春大会100キロと同じ展開となった。

先頭交代をして後ろにつきたいところだが、この悪天候と荒れたコンディションで後ろにつくとラインが全く見えない上に、泥飛沫もすごい受ける。先頭交代というよりもお互いのラインで走り、出られるところは前に出て、という感じで刺激しあいながらペースを落とさずにレースを進めた。

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深い水たまり、重い砂利、川の中を走っている様な路面でスピードは思ったよりも乗らない。仕方がないが予想・目標タイムよりもだいぶ遅いペースでチェックポイントを通過していく。今日のコンディションでコースレコードは難しそうだ。

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しかし、集中力は高い。なによりこの状況を楽しんでいる自分がいる。

普段の王滝のコースとは一変し、良く言えば新鮮なアトラクションだらけのアドベンチャーコース。川下りの様なダウンヒル、沢登りの様なクライミング、よりリアルなMTBコースと言えるのではないだろうか。

そして、強い相手との本気の勝負。興奮しないわけがない。

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CP2通過時。まだ心身共に充実している。

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後半に入り、おそらく冷えからくる身体の固まりと疲労がではじめる。かなり厚めに身体に塗ったレインジェルも何時間も続く土砂降りの雨で流れてきてしまっていたのだ。数時間の雨での経験では大丈夫だったのだが、この雨量はその経験予想をさらに超えていた。

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下りでは歯がガタガタ震え始め、下り終わったあとの登り始めで冷えた膝がきしみ、足が温まるまでの時間が長くなってきているのを感じる。それに合わせてスピードの乗りも悪く、宮津選手の登りのペースにに合わせるのがきつくなり始めた。

身体全体を熱くするために無理やりダンシングを増やす。あまり効率的ではないがこの状況では仕方ない。

80キロ地点あたりからの登りで宮津選手の若干のペースアップに遅れをとり、その後ろ姿が徐々に遠ざかっていく。ここからの勝負ポイントは2つの大きな登り。まだ体力的にはいける感じが残っているがどうにも身体の反応が悪すぎる。

春大会は私が後半引き離す形だったが、今回は逆。宮津選手は若いながらスマートなレース運びに加えて確実に強くなってきている。

雨と低い気温でボトルのドリンクがかなり余って重りとなっていたので、少しでも軽くするために残りの距離分だけを残して中身を捨てた。

ドリンク以外の補給はしっかり意識して摂取。ジェル5個ずつ入れたフラスコ2個、バー1本。しっかりエネルギーを取らないと身体が燃えないのでさらに冷えが悪化する。

最後の20キロループの長い登りが始まる。深い砂利の重い路面に苦戦するが、ようやく身体が再び温まり始め追撃の準備が整い始めた。

「次のコーナーを曲がれば後ろ姿が見えるはずだ」

とポジティブな心構えで追い込み、登り続けた。かなりキツいがスピードは落ちることなく伸びてきている。雨脚と風もさらに強まるが、本来の走りに集中できてきている。まだいける。

しかし、登り切っても宮津選手の後ろ姿は捉えることができなかった。再び100キロコースと合流したあとは短い登り一箇所と長いダウンヒルでフィニッシュ。

一回目に下った時は、ある程度綺麗なライン取りを意識していたが逆転のチャンスがあるのはこの最後の下りのみ。踏めるところは全て踏み切り、できる限り直線ラインを選び、リスク限界を攻めに攻めた。このコンディションながら最後のダウンヒルセクションでは最速のタイムで下りきった(STRAVA調べ)。

だいぶ詰めたとは思うが、姿は見えないままスト1キロの平坦セクションに入ってしまう。しかし、フィニッシュゲートをくぐるまではわからない、諦めきれない。

限界まで追い込みながら諦めない気持ち、「負け」受け入れたくない気持ち、いろいろな思いが錯交する。

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フィニッシュゲートが見えた瞬間に負けを確信。

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すぐに宮津選手の元へ行き、彼の王滝での初優勝を称えた。これが私のゴール後の素直な行動だった。

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この日、この王滝で、この悪天候の中、120キロを一番速く駆け抜けたのは彼。本当に強かった。心からおめでとう。そして、最高の時間をありがとう。

2位でも入賞でもなく、優勝しか目指していなかったのでこの結果は私の中では負けでしかない。

悔しすぎる結果だが、連覇していた王滝でのこの強烈な刺激は新たな気づきでもあった。

最高のチャレンジャーとして、世界を目指すライダーとしてこの場にまた戻ってきたい。

120キロ表彰台。1位宮津選手、2位私、3國井選手、4位岡本選手、5位松本選手、6位森本選手。

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春大会、ヒルクライム、秋大会でシリーズ優勝を決めるキングオブMTB王滝表彰。1位宮津選手、2位私、3位松本選手、4位國井選手。

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たくさんの応援ありがとうございました!

そして、この悪天候の中走った全てのライダー、運営スタッフの方たち、本当にお疲れ様でした!

写真:Sayako Ikeda

レース中補給

大ボトル2本(スポーツドリンク約750ml)実質飲んだ量は1本程度、ソフトフラスコ2個(パワージェル梅味10個と水をまぜたもの)、バー1本

レース中装備:

チームジャージ半袖・ビブショーツ:Primal Wear
ベースレイヤー:THE NORTH FACE パラマウントタンク
オイル:イナーメウィンターオイル・レインジェル
ヘッドバンド:HALOⅡ プルオーバー
アームカバー:C3fit インスピレーションアームカバー
ソックス:C3fit ライドグリップソックス
グローブ:ERGON HX2

レース機材

バイク: Canyon LUX CF 29 チームエディション

ドライブトレイン:SRAM XX1, 32T

タイヤ: Continental X King 2.2Protection: 前後20PSI

グリップ: Ergon GS1

グローブ: Ergon HX2

ペダル: Crank Brothers Eggbeater 11

ヘルメット: Limar

ボトルケージ: Topeak ShuttleCage CB

チェーンオイル:Finishline CeramicWet Lube

補給食:GUパワーバージェル&VESPAプロSayako’s Kitchen

リカバリー:C3fit コンプレッションソックス

テーピング:ニューハレ

パーソナルスポンサー:

NEW HALE:テーピング

自転車コーキ屋

Peaks Coaching Group Japan

VESPA

パワーバー

THE NORTH FACE

C3フィット

なでしこ健康生活・生きている玄米

ヒロコンフーズ

VITAMIX

HALO HEADBAND:ヘッドバンド

オルタナティブバイシクルズ

民宿 藤屋(王滝村)

百草丸 日野製薬(株)

スポーツクラブ ルネサンス

チームスポンサー:

Ergon

Topeak

Canyon

SRAM XX1ContinentalTires

Primal Wear

Finish Line

Crank Brothers

Chamois Butt’r

Stan’s No Tubes